ほぼ毎日する作業にカットアンドペーストがあります。はさみとのりを使って新聞や雑誌を切っては、スクラップブックに貼り付けています。いまどき、リアルな切り貼りをしている人は少数派かもしれません。もちろん、パソコンをつかって情報を保管することもあります。ただ、ネット検索した情報の場合、ときどきコピペを怠ってしまいます。同じ検索ワードをいれれば、いつでもアクセスできると思ってしまうからです。
わざわざ記事をスクラップしなくても、パソコンを使えば同じ情報やさらに深い情報に出会うケースもたくさんあります。それでもスクラップするのは、パソコンで検索するより効率的な場合があるからです。パソコン上でのコピペと比較して「リアル切り貼り」は手間がかかる分、スクラップした事実だけは忘れにくいものです。大脳には体の動きをコントロールする運動野という部分がありますが、その中で手や指の動きをつかさどる部分は、足や胴体に関連する部分に比べ著しく大きいそうです。「あの記事スクラップしたはずだなー」と思い、パラパラめくるとすぐに出てきます。しかし、ネットで再検索すると似ているけれど前回みた情報と違う内容がトップに表示されることもあります。その付近の記事をいろいろと読んでしまい、必要な情報にたどりつくまでの時間が余計にかかってしまいます。
時間に余裕があればPC検索で付加的な情報を得られることもありますが、急いでいるときはダイレクトに前回読んだ記事にたどりつきたいものです。
(ネットメディアと活字メディアについて・・・を、いずれまた。)
2008年12月8日月曜日
2008年12月7日日曜日
自己責任か連帯責任か
ボクシングの定年制度に関する話題が、ときどき取り上げられます。元世界王者の辰吉丈一郎(38歳)がタイで試合をしたことが契機となっているのでしょう。
ヨネクラジムに所属する西沢ヨシノリ(42歳)も海外で試合を続けています。ヨネクラジムの会長は、年齢で規定する定年制度そのものに反対しています。日本ボクシングコミッション(JBC)の既定では、原則、満37歳でライセンスが失効します。事務局長のコメントに「ボクシングは危険と隣り合わせ。どこかで線を引くしかない」とあります。(以上 12月2日 朝日新聞朝刊より)
余力があるうちに引退するも、ボロボロになるまで続けるも、スポーツ選手には自分の意思で進退を決めてほしい。個人的にはそう考えています。しかし、安全面に問題がある場合、本人の意思だけを尊重すべきと断言できません。自分の意思でやるのだから怪我しても自己責任、という意見もあると思います。選手本人が本当に命がけで戦っているケースもあるでしょう。その心意気は観ているものを感動させます。しかしプロスポーツ選手の場合、金銭的な影響が本人以外にも波及します。結果的に、周囲の思惑が選手を動かしてしまうケースもあります。
事故が起こってしまえば、関係者や監督すべき組織がやめさせるべきであったと非難される場面も出てくるでしょう。自己責任を超えた連帯責任が生じているはずです。
神戸9クルーズは、いくつかあるプロ野球の独立リーグの中で、最も有名なチームの一つでしょう。トライアウトに合格した吉田えりは、プロ野球選手としての実力に問題がないのだと思いますが、安全面を疑問視する声もあります。人気だけが先行しすぎると、実力をつける前に登板する機会が出てくるかもしれません。プロ野球選手としてマウンドに立つ本人の夢や球団の営業的要素は理解できますが、万が一の結果に対する責任は個人や監督だけが負うものではありません。球団にも責任がある。リーグにも、マスコミにも・・・。社会全体を連帯責任の装置と考えることもできます。
・険しい山の登頂に挑む。
・前人未到の地を冒険する。
・戦地を報道する。
・政情不安な国を放浪する。
・プロスポーツ選手の限界へ挑戦。
線引きは簡単ではありませんが、その人の行動を社会として止めるべきか否か、そこが自己責任と連帯責任の境界なのだと思います。
文中敬称略
ヨネクラジムに所属する西沢ヨシノリ(42歳)も海外で試合を続けています。ヨネクラジムの会長は、年齢で規定する定年制度そのものに反対しています。日本ボクシングコミッション(JBC)の既定では、原則、満37歳でライセンスが失効します。事務局長のコメントに「ボクシングは危険と隣り合わせ。どこかで線を引くしかない」とあります。(以上 12月2日 朝日新聞朝刊より)
余力があるうちに引退するも、ボロボロになるまで続けるも、スポーツ選手には自分の意思で進退を決めてほしい。個人的にはそう考えています。しかし、安全面に問題がある場合、本人の意思だけを尊重すべきと断言できません。自分の意思でやるのだから怪我しても自己責任、という意見もあると思います。選手本人が本当に命がけで戦っているケースもあるでしょう。その心意気は観ているものを感動させます。しかしプロスポーツ選手の場合、金銭的な影響が本人以外にも波及します。結果的に、周囲の思惑が選手を動かしてしまうケースもあります。
事故が起こってしまえば、関係者や監督すべき組織がやめさせるべきであったと非難される場面も出てくるでしょう。自己責任を超えた連帯責任が生じているはずです。
神戸9クルーズは、いくつかあるプロ野球の独立リーグの中で、最も有名なチームの一つでしょう。トライアウトに合格した吉田えりは、プロ野球選手としての実力に問題がないのだと思いますが、安全面を疑問視する声もあります。人気だけが先行しすぎると、実力をつける前に登板する機会が出てくるかもしれません。プロ野球選手としてマウンドに立つ本人の夢や球団の営業的要素は理解できますが、万が一の結果に対する責任は個人や監督だけが負うものではありません。球団にも責任がある。リーグにも、マスコミにも・・・。社会全体を連帯責任の装置と考えることもできます。
・険しい山の登頂に挑む。
・前人未到の地を冒険する。
・戦地を報道する。
・政情不安な国を放浪する。
・プロスポーツ選手の限界へ挑戦。
線引きは簡単ではありませんが、その人の行動を社会として止めるべきか否か、そこが自己責任と連帯責任の境界なのだと思います。
文中敬称略
2008年12月6日土曜日
ミシュラン 様
「ミシュランガイド香港・マカオ」が現地で発売ました。東京についで、アジア地区では2番目の刊行だそうです。香港で三ツ星を獲得したレストランは1店のみで東京の9店と比較すると著しく少ないことに、「欧米人に地元の味はわからない」と反発の声が上がっているとの新聞記事がありました。
昨年、東京で初めて発売された時と同様の喧噪が香港にもあるのだと思いますが、三ツ星レストランの数が少ない分だけ議論はさらにかまびすしいのかもしれません。
欧米人に地元の味は分からないと自信を持って言い切れるなら、無視すればいいだけの話ですが、反論するのは相手に権威があることを認めている証拠です。
たとえば、このブログでA店は三ツ星、B店は星なし、C店は・・・、と書いても「あなた何さまのつもり?」という反論さえないでしょう。
反論すればするほど、「ミシュラン様、違いの分かるはずのあなたが、なんで香港の店の良さを分かってくれないのですか」と訴えているように聞こえてしまいます。
媚びたくはないけど、無視もできず。権威に弱いのは、日本人ばかりではないようです。
昨年、東京で初めて発売された時と同様の喧噪が香港にもあるのだと思いますが、三ツ星レストランの数が少ない分だけ議論はさらにかまびすしいのかもしれません。
欧米人に地元の味は分からないと自信を持って言い切れるなら、無視すればいいだけの話ですが、反論するのは相手に権威があることを認めている証拠です。
たとえば、このブログでA店は三ツ星、B店は星なし、C店は・・・、と書いても「あなた何さまのつもり?」という反論さえないでしょう。
反論すればするほど、「ミシュラン様、違いの分かるはずのあなたが、なんで香港の店の良さを分かってくれないのですか」と訴えているように聞こえてしまいます。
媚びたくはないけど、無視もできず。権威に弱いのは、日本人ばかりではないようです。
2008年12月5日金曜日
人生の短さについて ~自己啓発とダイエット~
“偉大な人物、つまり人間の犯すもろもろの過失を超絶した人物は、自己の時間から何一つ取り去られることを許さない。それゆえ、この人の人生はきわめて長い” 古代ローマの政治家であり思想家でもあるセネカの言葉です。約2000年も前にローマの人が話した言葉が、今でも世界中の人に共感を与えていることに驚きます。
同じような内容でも表現や言葉を少しづつ変えることで、自己啓発本はいくらでもつくれるそうです。著者の言葉が読者の胸に響くかどうかが、ベストセラーと埋もれてしまう本の分かれ道。
世界中でベストセラーとなった「道は開ける」を書いたD・カーネギーは、古今東西の金言・箴言や成功者が体験をつづった本を何百冊もよんで、エッセンスを一冊の本にまとめたがちっとも面白くない本が出来上がってしまったと述べています。そこでその知識を生かし、自分で見聞したことや体験したことを中心に記述したところ満足のいく本が書けたそうです。
さて、貴重な言葉をなんども聞いたり読んだりしているのに、しばらくすると忘れてしまうのが悲しいところです。とっておきのダイエット方法を学んだのに、しばらくするとダイエットしていること自体を忘れてしまうのに似ています。黒酢ダイエット・バナナダイエット・ダンベルダイエット・・・。
人間とは忘れっぽくて、飽きやすい動物です。自己啓発本やダイエット本、ビジネス指南書などが次から次に出てくるのは、このためです。
そういえば最近も関西弁をしゃべるゾウさんのような神様の本を読んで、一時的に発奮したような記憶があります。
次に読むべきは「学んだことを忘れないための脳活用術」という本かもしれません。
“ ”内の引用部分は岩波文庫 「人生の短さについて」(セネカ著)より
同じような内容でも表現や言葉を少しづつ変えることで、自己啓発本はいくらでもつくれるそうです。著者の言葉が読者の胸に響くかどうかが、ベストセラーと埋もれてしまう本の分かれ道。
世界中でベストセラーとなった「道は開ける」を書いたD・カーネギーは、古今東西の金言・箴言や成功者が体験をつづった本を何百冊もよんで、エッセンスを一冊の本にまとめたがちっとも面白くない本が出来上がってしまったと述べています。そこでその知識を生かし、自分で見聞したことや体験したことを中心に記述したところ満足のいく本が書けたそうです。
さて、貴重な言葉をなんども聞いたり読んだりしているのに、しばらくすると忘れてしまうのが悲しいところです。とっておきのダイエット方法を学んだのに、しばらくするとダイエットしていること自体を忘れてしまうのに似ています。黒酢ダイエット・バナナダイエット・ダンベルダイエット・・・。
人間とは忘れっぽくて、飽きやすい動物です。自己啓発本やダイエット本、ビジネス指南書などが次から次に出てくるのは、このためです。
そういえば最近も関西弁をしゃべるゾウさんのような神様の本を読んで、一時的に発奮したような記憶があります。
次に読むべきは「学んだことを忘れないための脳活用術」という本かもしれません。
“ ”内の引用部分は岩波文庫 「人生の短さについて」(セネカ著)より
2008年12月4日木曜日
2008年12月3日水曜日
女性プロ野球選手
関西独立リーグで、日本初の女性プロ野球選手が誕生します。同リーグのドラフト会議後、神戸9クルーズの中田監督は、「ナックルは本当に大きく揺れる。話題性もあるが、戦力として面白いから指名した」とコメントしました。しかし3日の朝日新聞社会面によると、安全面に対する不安として同監督は「実はピッチャーライナーが心配だ」ともコメントしています。
“日本高校野球連盟が、女子選手の公式戦出場を認めていないのも、危険性を指摘する指導者が多いため”と同じ紙面にあります。
朝日新聞の論調は「基礎体力や安全面に不安もあるが、夢の第一歩を踏み出した」というものです。
しかし、ピッチャーライナーで安全面に心配がある選手なら、本来ドラフトで指名すべきではありません。
僕自身は「女性がプロ野球をやってはいけない」とか、「やりたいなら、女性だけのリーグを作ってやるべきだ」という意見ではありません。実力が伴っていれば、最高峰のリーグが女性・男性にかかわらずプレーする機会を与えるべきだと思います。
サッカー・なでしこジャパンの最高レベルの選手がJリーグでプレーしたら、どの程度通用するのか?
彼女の活躍を見てみたい気もします。
では、陸上競技の記録面だけを調べてみると・・・
女子100m 歴代日本記録 11秒36。
男子100m 今期(6月まで) 高校生の50位 10秒87
女子5000m 歴代日本記録 14分53秒22
男子5000m 今期(6月まで) 高校生の50位 14分38秒30
女子400mハードル 歴代日本記録 55秒46
男子400mハードル 今期(6月まで) 高校生の50位 54秒64
男子の記録は、今年の1月~6月までの高校生50傑の記録と比較しました。(手元にあった「陸上競技マガジン 7月号」にて確認。)
ちなみに、上記のどの種目でも日本人高校生トップの記録が、同じ時期の日本人男子(社会人・大学生 等)30傑にランクインできていません。
女性アスリートが、男性のトッププロと互角に戦うには、歴代日本人女性の中でもずば抜けた力量や技量が必要のようです。
“日本高校野球連盟が、女子選手の公式戦出場を認めていないのも、危険性を指摘する指導者が多いため”と同じ紙面にあります。
朝日新聞の論調は「基礎体力や安全面に不安もあるが、夢の第一歩を踏み出した」というものです。
しかし、ピッチャーライナーで安全面に心配がある選手なら、本来ドラフトで指名すべきではありません。
僕自身は「女性がプロ野球をやってはいけない」とか、「やりたいなら、女性だけのリーグを作ってやるべきだ」という意見ではありません。実力が伴っていれば、最高峰のリーグが女性・男性にかかわらずプレーする機会を与えるべきだと思います。
サッカー・なでしこジャパンの最高レベルの選手がJリーグでプレーしたら、どの程度通用するのか?
彼女の活躍を見てみたい気もします。
では、陸上競技の記録面だけを調べてみると・・・
女子100m 歴代日本記録 11秒36。
男子100m 今期(6月まで) 高校生の50位 10秒87
女子5000m 歴代日本記録 14分53秒22
男子5000m 今期(6月まで) 高校生の50位 14分38秒30
女子400mハードル 歴代日本記録 55秒46
男子400mハードル 今期(6月まで) 高校生の50位 54秒64
男子の記録は、今年の1月~6月までの高校生50傑の記録と比較しました。(手元にあった「陸上競技マガジン 7月号」にて確認。)
ちなみに、上記のどの種目でも日本人高校生トップの記録が、同じ時期の日本人男子(社会人・大学生 等)30傑にランクインできていません。
女性アスリートが、男性のトッププロと互角に戦うには、歴代日本人女性の中でもずば抜けた力量や技量が必要のようです。
2008年12月1日月曜日
裁判員裁判と被害者参加制度
裁判に関する制度に変更があり、12月1日から刑事裁判において被害者参加制度が始まります。これまでは証人や傍聴人としてしか裁判に参加できなかった被害者やその家族が、被告人に質問をしたり、求刑することができるようになります。裁判報道を見ていると、裁判官が、被害者やその家族の心情からあえて距離をとっているような印象を受けることがしばしばあります。「適切な判断を下すため、法廷論争に感情論は不要」だということでしょう。
人の腕をナイフで刺すという2つの事件が発生したとします。被害者の意見以外は同じ条件下で起こった事件だと仮定しましょう。被告人は「相手は誰でもよかった」と発言しました。
「怪我のせいで2ヶ月間仕事をすることができず、その間の収入が0になってしまった。家族の食事代さえままならない生活を余儀なくされた。」と訴え、被告人に重い刑を求める被害者Aさんのケース。
怪我の回復には2か月程度かかりましたが、収入を含め経済的な影響はあまり大きくなかった被害者Bさん。「被告人の行為は許せません。適切な刑が執行されることを望みます」と主張します。
この2つのケースでは、刑の重さに差があるべきでしょうか?被害者が求刑することがなかったこれまでなら、量刑に差は生じないのでしょう。では、Bさんの発言がさらに踏み込んで、「被告人の行為は許せませんが、更生のチャンスがある寛大な配慮も必要と考えます」と発言したらどうでしょう。
被害者が意見や求刑できる制度には賛成です。しかし、法律の専門家でないぼくが、このような問題を裁く立場になったら、正しい判断ができるのか甚だ疑問です。裁判員裁判の候補者通知が来ていないことに、ほっとする人もたくさんいるのではないでしょうか。
人の腕をナイフで刺すという2つの事件が発生したとします。被害者の意見以外は同じ条件下で起こった事件だと仮定しましょう。被告人は「相手は誰でもよかった」と発言しました。
「怪我のせいで2ヶ月間仕事をすることができず、その間の収入が0になってしまった。家族の食事代さえままならない生活を余儀なくされた。」と訴え、被告人に重い刑を求める被害者Aさんのケース。
怪我の回復には2か月程度かかりましたが、収入を含め経済的な影響はあまり大きくなかった被害者Bさん。「被告人の行為は許せません。適切な刑が執行されることを望みます」と主張します。
この2つのケースでは、刑の重さに差があるべきでしょうか?被害者が求刑することがなかったこれまでなら、量刑に差は生じないのでしょう。では、Bさんの発言がさらに踏み込んで、「被告人の行為は許せませんが、更生のチャンスがある寛大な配慮も必要と考えます」と発言したらどうでしょう。
被害者が意見や求刑できる制度には賛成です。しかし、法律の専門家でないぼくが、このような問題を裁く立場になったら、正しい判断ができるのか甚だ疑問です。裁判員裁判の候補者通知が来ていないことに、ほっとする人もたくさんいるのではないでしょうか。
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