2008年11月18日火曜日

ある努力

「世の中に天才などいない」と言いきってしまうこともできる。そして「すべての人間は天才である」ということもできる。人はそれぞれ、違った才能を持って生まれている。それが、「天に与えられた才」である。
「才能」つまり「物事をうまくなしとげる能力」を人は誰でも持っている。一つの分野を特定して、能力のマグニチュードを計測できるなら、当然そこには優劣がある。数字の暗記に適した能力、外国語の発音を自然に聞き取る能力、正面から飛んでくるスピードボールを打ち返す能力。さまざまな能力がある。その局面だけをみて、「天才は違うね」と片付けてしまうことは、たやすく、そして切ない。
「石ころを入れたカゴを背負って毎日歩き続ける能力」この能力の偉大さを計るすべは誰もしらない。未来への希望がそこにあることを知ったものが、それを真似ることは可能だ。

(60歳のころ、脳卒中で倒れたK氏は、半身不随の状態からやがて立つことが可能になりました。石ころを入れたカゴを背負うことで体のバランスをとり、歩行のリハビリをしました。リハビリの結果、90歳になる現在も、グランドゴルフを楽しめるほど元気になりました。石を背負って、毎日数キロの道を無理して歩かせる家族の厳しさと優しさ。リハビリの様子を取材して記事を作成予定です)

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