2008年11月2日日曜日

プロ野球のFAとサッカー王国ブラジル

国内の球団からドラフトでの指名がなかった新日本石油ENEOSの田沢選手は、「よかった。感謝しています」とコメントしました。活躍の舞台をどこに求めるのかは、本人の自由です。メジャーリーグに行ってしまうと、田沢選手のピッチングを“生”で見ることが出来なくなってしまうので個人的には残念です。すべてのアマチュア選手が日本のドラフトを拒否すると、日本のプロ野球は消滅してしまいます。それは大袈裟ですが、有力な新人選手が日本のプロ野球を経ずにメジャー入りしてしまうことを心配する気持ちもわかります。
しかし、「最初からメジャーに行った人が日本のプロ野球に入りたくなっても、僕たちに申し込んでから2~3年経たないと入れてあげませんよ」という制度を決定しようとしている日本プロ野球界には、がっかりです。プロ野球が魅力的であり続けることを一生懸命に考えた結果なのに、かえってファンがそっぽを向くルールになってしまいそうです。
FA取得までの期間を短縮し、油の乗りきった時期に海外へも挑戦できる制度を作ってはどうでしょうか?旬の選手がメジャーに流出してしまうのは惜しいことも確かですが、抜けた穴を埋めるべく若手に台頭のチャンスも巡ってきます。松井稼頭央選手がメジャーに移籍しなければ、西武・中島選手の活躍は別な形になっていたでしょう。
サッカー王国のブラジルは、国内のリーグで活躍した選手がどんどんヨーロッパのチームに移籍していきます。その流れが、スター選手を次々に輩出する要因のひとつではないでしょうか。
「日本人メジャーリーガーと日本プロ野球の選手が結集してWBCのような大会に出てくると、圧倒的な強さを誇る」そんな野球王国ニッポンなら、プロ野球界の衰退を危惧する必要はないでしょう。

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