2008年11月22日土曜日

WBC出場辞退と縮小均衡

WBCの代表選手に「中日の選手は全員が出場を辞退した」と報道されています。選手個人より球団への批判が出ることを想定した上での、「出場辞退」だと思います。

極端な妄想をしてみましょう。

2009年4月、万全の状態でシーズンに臨んだ中日は、開幕ダッシュに成功し大きな貯金をつくります。
レギュラーシーズンの途中で失速するも、4月の貯金がものをいい、10月のデッドヒートを制してペナントレースで優勝。クライマックスシリーズを勝ち上がり、日本一を達成。観客動員も大幅に増加し、球団の利益は伸びます。シーズン当初の批判は忘れられ、球団幹部はほくそ笑みます。
2012年のWBCでは、09年の中日の成功を思い出した各球団が、WBCへの選手派遣を辞退します。プロ野球界全体の繁栄を忘れ各球団のエゴが通る結果に、多くのファンが離れていきます。
それでも、プロ野球を愛するファンはたくさんいます。コアなファンだけが残り、12球団の半分が淘汰されますが、残った6球団はそれなりの規模でプロ野球を維持していきます。縮小均衡により適正規模になったプロ野球は、「国民的行事」と言われるような盛り上がりを見せることはありませんが、マニアをがっしりつかんだ堅実なビジネスとして成功します。

妄想にすぎませんが、「WBC出場辞退」は
「野球って楽しそうなスポーツだなー」と感じる子供より、
「サッカーのワールドカップにいつか出てみたいなー」
と思う子供の方が増えそうなニュースだと感じました。

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