2008年11月19日水曜日

会長とチェアマンとキャプテン

サッカー界の2トップの連携に乱れがあるようです。日本サッカー協会の犬飼会長が、「2010年からJリーグの秋開幕」を提案すれば、それを検討したJリーグの鬼武チェアマンが「2010年からはムリ」と回答しました。「ナビスコカップは23歳以下とオーバーエイジ枠の選手で」と犬飼会長が言えば、鬼武チェアマンは、「JリーグのことはJで決める」と発言したそうです。それに対し、「Jはサッカー協会傘下の一組織」と犬飼会長。
“川淵キャプテン”の時代なら考えられない対立でしょう。巨大組織では、長く君臨したカリスマ性のあるトップが退任したあとに、次世代の覇権をめぐる権力闘争がおこりやすいものです。
カリスマトップが名君の場合、組織は大きな進歩を遂げます。一方、暴君にカリスマ性が備わってしまうと組織は大きく歪んでしまいます。「鈴をつける人がいない」状態です。
Jリーグの秋開幕やナビスコカップ出場選手の年齢制限は重要な検討課題なのかもしれません。しかし、下部組織とはいえJリーグチェアマンとの事前協議があってしかるべきでしょう。強権発動は、トップダウン型の指導力の発揮が必要なケースとそうでないケースを判断して、実行すべきものです。

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