2008年10月26日日曜日

プロ野球の“格” ~リアル・チャンピオンという称号~

セ・リーグのクライマックスシリーズはジャイアンツが制しました。日本シリーズはジャイアンツ対ライオンズの対戦です。ともにペナントレースで優勝したチームです。なんとなく気持ちよく日本シリーズを観ることが出来そうです。レギュラーシーズン2位のチームが日本一になってしまうシステムに100%は賛成できていません。それでも、オリックスや広島の選手が最後まで日本一を目指す意気込みでプレーしていた姿を、興味深く観ていました。
クライマックスシリーズが定着するなら、今年の日本シリーズ覇者を「リアル・チャンピン」と称し、“格”を持たせてはどうでしょうか。「リアル・チャンピオン」はリーグ優勝して、日本シリーズを制したチームにのみ与えられる称号とします。
「多くのチームに最後まで優勝する可能性がある」というのはエンターテイメントとして重要な要素です。しかし、「最終問題の点数は100点です。この問題に正解すれば、最下位のチームにも大逆転のチャンスがあります」というクイズ番組には“安っぽさ”が漂います。

“格”を持つことは重要です。「リアル・チャンピオン」という“格”を多くの人が認めることにより、プロ野球が持つ“おごそかさ”を再構築できるのではないでしょうか。

仮の話です。原ジャイアンツが今年から9年連続で日本一になったとしましょう。途中1年だけ、レギュラーシーズンを2位で通過しながらも日本一になれた年があるとします。V9を達成した原監督は優勝インタビューに答えます。
「リアル・チャンピオンとして達成したV9ではありませんから、真の意味で『川上ジャイアンツ』と肩をならべたとは言えません」

歴史への挑戦は品格も築いていきます。

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