2008年10月30日木曜日

孤独の港

どこの国の地図にもなく、どの海図にも海岸線さえのっていない。
やがて鉄くずになるばかりの老船が、ときおり島を思い出す。

島の浜辺に打ち上げられたのか、砂を盛って築いた島だったのか。
いまでは気にすることもない。
島につくった孤独の港。
船が来るのを待つでもなく、ひとり潮風をはむ。

ランボーの詩「地獄の季節」の一節を読んだ後なので、影響されています。
このブログは、ただ「書く」ために開設したブログです。もちろん誰かが読むことを意識して書いています。アメリカのノンフィクション作家が、「本気でノンフィクションを書きたいのなら、毎日原稿を書け。メモ書きや下書きでなく、読者がいることを前提とした原稿を書け。」と指南していました。それを読んでブログの開設を思い立ったわけです。
世界につながるインターネットの波の中で、誰も訪れないサイトを思いつつ、本日はこれまで。
(タイトルは詩中の“悲惨の港”にヒントを得て。)

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