2009年7月10日金曜日

レーザーレーサーは正統派?

競泳の全米選手権でマイケル・フェルプス選手が世界新記録を出しました。100mバタフライで、50秒22の記録です。フェルプス選手が着用していた水着はレーザーレーサーだったそうです。北京オリンピックの少し前、水着メーカーとの契約の関係で、日本人選手はスピード社のレーザーレーサーを着ることができないという状況がありました。この段階では、レーザーレーサーを着ている外国人選手が好記録を出しても「水着に助けられてる部分もあるわけね」と冷ややかな目で見ていました。レーザーレーサーを着た北島選手が北京で2冠を達成すると、「水着が泳いでいるわけじゃなく、北島が強いのだ」とすっかり満足していました。我ながら現金なものです。スポンサーとして長年北島選手を支援してきたミズノ社にとっては屈辱だったかもしれませんが、レーザーレーサーの着用を認めたことは英断だったと思います。
その後日本の水着メーカーも開発競争で巻き返しをはかり、4月の日本選手権では国内メーカー製の水着をきた選手が好記録を連発しました。5月の日豪対抗で入江選手が出した記録が世界新記録として公認されなかったことは記憶に新しいところです。
新型やその改良型の水着が次々に登場しているので、レーザーレーサーが早くも「古い」水着のように感じてしまいます。フェルプス選手の世界新記録の記事に「水着はレーザーレーサーだった」とあるので、後で記録が取り消されるようなことはないのだなと分かります。1年前とは大違いで、レーザーレーサーに正統派のイメージが出来上がっていました。

水着は泳がないし、シューズは走りません。記録向上の主役が人間であることに間違いありませんが、道具の改良に真剣に取り組んでいるのも人間です。選手にも開発者にも拍手を!

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