2009年7月16日木曜日

クサくない「青春」

高校野球の神奈川県予選大会を観戦してきました。取材でお世話になったことのある学校の野球部の応援です。結果は9-6で応援していたチームが勝ちました。そのチームは公立高校ですが、練習は365日休みなしという部活動です。監督とコーチが部員の体調を管理して、休ませるべき部員には交代で休みを与えながらも部活動そのものがOFFになることはないそうです。昨年の夏はベスト8に進んだ学校ですが、横浜高校や慶応高校などの強豪私立の壁を崩すことがなかなか出来ないということでした。それでも彼らは、もちろん甲子園を目指しています。
打撃戦のゲームは最後までもつれ、9回の表にも反撃されてハラハラしながら見ていました。高校野球の場合、一つのミスでゲームの流れがガラッと変わり、簡単に大量失点してしまうことがしばしばあります。一つのプレーがゲームの流れを変えてしまうことがあるのは、プロ野球でも他のスポーツでも同じですが、高校生のレベルだと「エラーしたらどうしよう」という心に支配されて、実際にエラーしてしまうことが多いものです。
ゲームが終了し、選手たちが応援団のいるスタンドの方に駆け寄ってくるとき、みんなが「ワー」「オー」と叫んでいました。

「いいなー、青春してるなー」
声の主は、応援団かチアリーダーの生徒のお母さんなのだと思います。その声は、グラウンドでプレーしていた息子に投げかける興奮気味なものではありませんでした。でも、その「青春してるなー」には、“ちょっと羨ましいけど、今しかできないことがちゃんと出来ているじゃない”という賛美の気持ちがこもっているようでした。

「青春」という言葉が照れくさくなく、ほんと「いいなー」と感じた夏の一日でした。

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