2009年7月26日日曜日

Nothing lasts forever

近所の公園内にある野球場で高校野球の予選大会が開かれているので、ときどき足を運んでいます。全国で最多の189チームが参加した神奈川県大会は今日でベスト4が出そろいました。
桐光学園、横浜隼人、桐蔭学園、横浜創学館の私立4校に甲子園への道が残されています。

試合が終了し、球場の通用口から出てくる勝ったチームの選手は、応援団に向かって雄たけびをあげたり、胸をなでおろすしぐさを見せたり、明るい表情でしばし勝利の味をかみしめます。監督はチームの手綱を引き締めるために、戒めのことばを選手に与えてから球場を後にするパターンが多いようです。

一方、負けたチームの出口では、選手・ベンチ外の部員・応援団の区別なく、泣きじゃくる人がいたり、絶句してうつむいたままの人が沢山いたりして、いつまでもその場所に居続けようとするような雰囲気が漂います。3年生にとっては、最後の夏だからなのでしょう。
小学校、中学校、高校と成長するにつれ、打ち込んだものに注ぎ込むエネルギーは徐々に大きくなっていきます。プレーヤーにせよ、チアリーダーにせよ、この夏が永遠に続くわけではないことを誰もが知っているはずです。それでも最後の打者がバッターボックスに入る瞬間は、どんなに負けているチームでも応援するスタンドのブラスバンドの音や歓声がひときわ大きくなります。
それは逆転を願う大声援というよりは、「終わらないで」と叫ぶ祈りのようでした。

0 件のコメント:

コメントを投稿