2009年2月5日木曜日

餃子の数

なかまうちで、餃子の大食い大会をしたことがあります。餃子がおいしいと評判の店に集合して、もくもくと餃子を食べ続けます。ビールを飲むと食べる数が減るので、のどを潤す程度にしか飲みません。普段なら、うまいビールを飲むための、最適なつまみが餃子であるわけですが、この日ばかりは主客転倒しています。つくりが大きいその店の餃子を、35個以上食べた人は支払免除されます。食べられなかった人が、全員の飲食代をワリカンするルールなので必至で食べ続けます。ビールがうまいわけではなく、餃子を味わうこともできません。なんのためにそんなことをするのか?と問われれば、「そこに餃子があるから」としか答えようがありません。なんとか35個をクリアしたもののそこから先には進めませんでした。軽く80個をクリアした猛者が優勝しました。過去には100個以上食べたこともあるそうです。
さて、2007年に餃子を100個食べた人が、2008年に食べた数はいくつでしょう? 区分別に61個、90個、69個、59個、48個、133個、が答えでした。
これは、朝日新聞(2月5日)にあった「ギョーザ事件から1年」の特集記事による数字です。2007年に購入した冷凍ギョーザの数を100とすると、2008年に買った冷凍ギョーザはいくつになるかを調査した結果です。従って07年の大食い大会で、100個食べた人が08年の大会では何個食べたのかを回答したものではありません。しかし、話の流れでこのままいきましょう。上で「区分別に」と書きましたが、08年に61個食べた人は年収1500万円以上の人です。90個が年収1000万円以上、以下順番に、69個:800万円以上、59個:600万円以上、48個:400万円以上、133個:400万円未満。
中国製冷凍ギョーザ事件で在庫が拡大。価格の下がった商品を、雇用や収入に不安をかかえる層が購入した結果だと分析されています。「何と言っても値段が優先。中国産も、今は大丈夫と信じることにしています」というコメントには説得力があります。
食の安全を無視するようなメーカーは淘汰され良識ある普通のメーカーが生き残っていくのが市場経済の原則です。しかし、中国産に対するマイナスイメージはそう簡単には払しょくされません。日本の輸入元による検査体制強化とメーカーへの指導徹底を信じるしかないのが、買わざるを得ない個人です。期待できなくとも、国が安全を確保する対策を打つよう訴えるしかないのでしょう。

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