2009年2月4日水曜日

スカッシュよ、お前もか!

とういよりは、「スカッシュ君、きみの場合はしかたないかもね」というニュースがありました。スカッシュの世界連盟は、テレビ放映を意識して、試合時間の短縮が予想されるラリーポイント制の採用を決定しました。スカッシュは現在、オリンピック種目ではありませんが、2016年の大会から採用される可能性があります。野球やソフト・空手・7人制ラグビーなどとオリンピック入りを争っているスカッシュにとって、テレビ映りは重要なポイントなのでしょう。
放映権料が高騰するオリンピックでは、テレビ中継が視聴者に受け入れられるか?が、ビジネス面での大きな要素になっています。バレーボールやバドミントンはラリーポイント制を採用する競技となり、オリンピックの野球ではタイブレーク方式が導入されています。ルールの変更は、競技そのものの性質を変更してしまうようで釈然としないことがあります。
バレーボールやバドミントンが、サーブ権のあるときにしか得点できないルールだったのはなぜか?を考えてみました。
もしも、バレーボールが1点先取で勝敗が決定するスポーツだったとしたら・・・。Aチームがサーブを打って、Bチームがレシーブします。Bチームがトスをあげ、スパイクがAチームのコートに決まる。これで試合は終了してしまいます。サーブを打たないBチームが圧倒的に有利です。同じ1点先取のゲームだとしても、サーブ権のあるときにだけ得点できる本来のルールなら比較的公平な戦いが可能です。オリジナルのルールには理由があるものです。
一方で、1試合に3時間以上もかかるゲームを最後まで見続けるのは、マニアックなファンしかいないという指摘もわからないではありません。ラリーポイント制の採用は観戦者サイドが要望するルール変更なのでしょう。
「マラソン競技は時間がかかりすぎるので、距離を20kmに短縮します」なんて時代が来たら、日本人は箱根駅伝だけ見てすごしましょう。

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