2009年2月20日金曜日

かんぽの宿から合宿寮へ?

今から7~8年前のことですが、那覇市にある「かんぽの宿」に泊まったことがあります。仕事の関係上便利な場所にあり、値段も安かったので大いにたすかりました。しかし観光に最適な立地というわけではないので、民間の施設として単独で経営を黒字化するのは大変だったかもしれません。
その宿のことではないかもしれませんが、旧郵政公社が一括売却した物件のうち、買い手が1000円と評価していた土地と施設を、高校野球の強豪校・沖縄尚学を運営する学校法人が4900万円で購入したと報道されています。
繁華街や観光地から離れていて、交通の便が悪いところは、不動産としての価値は通常低いものです。ところが、野球やサッカーなどで全国大会を目指す高校にとって、スポーツに没頭するしかない環境は、最適な環境だそうです。沖縄尚学にとっては適切な価格での購入だったのでしょう。
一般企業が、4900万円で売れる施設を1000円で売却してしまったら、経営者は株主代表訴訟で訴えられてしまいます。日本郵政の株主は現在のところ日本国。総務大臣が株主を代表して、オリックスとの一括売却契約に待ったをかけるのも当然です。

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