2009年3月28日土曜日

またひとつ賢くなってしまった

新聞や本などを読んで、知らない言葉や事柄あったら、できるだけ調べるように心がけています。知らないことを全部調べようとすると、辞書とにらめっこしているうちに一日が終わってしまうので、自分の琴線に触れたものしか調べられないのが現実です。

日本舞踊家の藤間紫さんが亡くなりました。“ 「濹東綺譚(ぼくとうきたん)」で92年の菊田一夫演劇大賞受賞”と新聞記事にあったので、 「濹東綺譚」は永井荷風の小説だったかな?と思って調べて見ると、「~ 随筆的構成のなかに作者の感慨を遺憾なく流露した後期の代表作」とありました。その小説を読んだこともないのに、やっぱり永井荷風だったと確認できて自己満足です。辞書の説明に「流露」とあったので、「リュウロ」 or 「ルロ」?今度は 読み方を確認しました。「リュウロ」が正解です。
またひとつ賢くなりました。辞書は「愛情の流露している手紙」と使い方まで示してくれています。
「あれ、この言葉、前に調べたっけ?」調べた言葉は手帳に残しているので、今度は手帳をめくり返します。永井荷風 → 濹東綺譚 → 流露の順番で調べてました。
賢くなったつもりが、脳の老化が確実に進行していることを実感しただけの朝でした。

ちなみに、琴線(きんせん)を長い間、「ことせん」と読んでいました。「ことせん」だと信じきっていたので、辞書を引いたこともありません。ある日の会話で、後輩から「キンセンですね」と指摘されたときはかなり恥ずかしかったものです。これくらい恥ずかしい思いをすれば、記憶にも定着するようです。

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