2009年4月8日水曜日

松井秀と秀喜

MLBが開幕しました。ヤンキースの松井秀選手が開幕戦でホームランを打ち、長嶋茂雄氏のホームラン記録を超えました。読売新聞のスポーツ面は、「秀喜 『まだ通過点』」という見出しです。アストロズの松井稼選手と区別するために、読売新聞では松井秀喜選手を表記する際に、松井秀と秀喜の両方を使っています。朝日新聞では、「秀喜」はなかったような気がします。
新聞では、スポーツ選手の愛称が見出しに使われることが時々あります。「イチロー」のような登録名の場合は別ですが、事実を伝える報道記事の本文に愛称が使われることはありません。
「楽天のマー君は7回3分の1を投げて、被安打3、1失点と好投した」では違和感があります。
事実は確かなもの → 確かなものは固いもの → 「田中」と「マー君」では「田中」の方が固いから報道記事では「田中」を使いましょう
という理由かどうかは分かりませんが、現役選手に敬称はつけず、引退後は「氏」や「さん」をつけるなど、報道記事にはルールがあるようです。
ところで、秀喜です。世代的に「ヒデキ」と言われるとすぐに「カンゲキ」してしまうのですが、読売新聞が松井選手を「秀喜」と表現すると、「本当はジャイアンツの松井だけど、ヤンキースに貸出してるだけなんですよー」と言いたい気持ちがあるのかな、と勘繰ってしまいます。もちろんジャイアンツ出身の選手に親しみをこめて「秀喜」と呼んでいるだけだと思いますが。
卓球の「愛ちゃん」、ゴルフの「さくら」・「遼くん」など、愛称には親しみがこもっていますが、なんとなく「みんなのもの」感があるときに使っているようです。「うちの○○ちゃん」という意識。
主観ですが、楽天の田中選手は、「マー君」度が下がっています。いつまでも、「マー君」じゃないだろうという感じ。ところが、野村監督が、「今日はマー君に尽きる」とコメントしても違和感がありません。
たぶん、野村監督にとっては、まだまだ、うちの「マー君」なのでしょう。

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