2009年4月22日水曜日

世襲できる職業

読売新聞の記事によると、自民党の選挙公約に「世襲制限」を盛り込むべきか党内でも賛否両論があり、森法務大臣は、閣議後の記者会見で「大正13年(1924年)から、ずっと私の一族で議席を頂いてきた」と発言したそうです。
「職業野球リーグが始まった1936年から、ずっと私の一族でレギュラーの座を頂いてきた」というプロ野球一家はいません。

世襲的な職業とそうでない職業を思いつくまま書いてみます。
○親子が同じ職業につきやすいグループ(世襲組)
歌舞伎・落語・政治家・医者・老舗商店の経営者など
○親子で同じ職業につくことがめずらしいグループ(非世襲組)
プロ野球やJリーグなどのプロスポーツ選手・映画監督・弁護士・小説家など

顧客を獲得するために看板(人気・ブランド・安心感)の重要度が高い職業が、世襲組には多いようです。一方、非世襲組は、実力が先にあって、あとから人気がでるタイプの職業ではないでしょうか。
どんな職業にもプロとしてお客さんを満足させるための合格ラインというものがあります。
世襲組の仕事は、親の教育と本人の努力や情熱である程度なんとかなりそうな仕事、非世襲組はそれだけではどうにもならない仕事と言えそうです。

さて、世襲批判の根底には、「楽しておいしい仕事についている」というやっかみがあるような気もします。
看板にあぐらをかいているのか、必死で働らいているのか。 選挙の場合は、それを判断基準の一つにしてみます。

0 件のコメント:

コメントを投稿