2009年6月16日火曜日

ゴルフがオリンピックに?

国際オリンピック委員会(IOC)がスイスのローザンヌで開かれ、2016年夏季五輪で実施競技入りを目指すスポーツの団体が、IOC委員に対してプレゼンテーションを実施しました。
競技入りを目指しているのは、野球・ソフトボール・ゴルフ・スカッシュ・空手・7人制ラグビー・ローラースポーツの7競技です。
朝日新聞の記事によると、ゴルフと7人制ラグビーの前評判が高いそうです。個人的に、野球は好きなスポーツです。北京オリンピックでも、見たい競技の中でかなり優先順位が高い方でした。ただ候補となっている7つの競技の中で、野球とゴルフは選ばれなくてもよいのではと感じます。両競技のプレーヤーには、オリンピック以外の国際舞台あるからです。野球の場合、現在のワールド・ベースボール・クラッシック(WBC)の位置づけはあいまいですが、この大会はサッカーのワールドカップのような大会に変わっていく可能性があります。WBCで得た利益は、アメリカを中心とした各国のプロ野球機構に還元されますが、オリンピックの場合はIOCが収支を管理します。したがって、プロの関係者は、オリンピックよりWBCを最高の舞台にしたいと考えるはずです。オリンピックに復帰しても、サッカーのように23歳以下の選手の大会になるかもしれません。
同様に、ゴルフにも全英オープンやマスターズなど最高峰の大会があります。そしてビッグタイトルのひとつである全米プロゴルフ選手権は、毎年8月の中旬に開催されています。オリンピックの年は開催時期を多少ずらすことになるかもしれませんが、グランドスラムを狙うようなトップ選手が、全米プロよりオリンピックを優先することはないと思います。もちろん中には、オリンピックを最優先に考える選手がいるでしょう。しかし、野球とゴルフ以外の5競技のアスリートは、ほとんどの場合オリンピックに全精力を傾けることになるでしょう。

CMの投資効果が高い競技ではなく、オリンピックが最高の舞台であることが明白な競技こそ採用されてほしいと思います。

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