2009年6月30日火曜日

コンテンツとしてのスポーツ

プロ野球も大相撲も、かつては日本中で絶大な支持を集めていました。好きなものを問われて「巨人・大鵬・卵焼き」と子供たちが回答したのは、1960年代だそうです。
ボクシングもプロレスも昔はゴールデンタイムにテレビ中継されていました。人気低迷と視聴率低下が連動し、やがて中継されなくなったのでしょう。
熱烈なジャイアンツファンの知り合いが「テレビ中継しないから余計にファンが減るんだ!」としょっちゅう怒っています。スポーツ観戦好きのぼくも同調して文句を言っています。ただ大相撲人気の凋落ぶりをみると、テレビ中継さえしていれば人気が維持できるものでもないようです。NHKが中継を続けるということは、国技としての相撲に文化的な価値があることを、建前としては、国民が認めているということになるのでしょう。
Jリーグ発足当初や日韓ワールドカップの頃のサッカーは大いに盛り上がりました。国民的な人気のピークが2000年前後にあったスポーツはサッカーだけでしょう。それでも日韓W杯のあった年の冬、
「日本人は、サッカーを忘れてしまったのか?」
というCMコピーがありました。そのコピーをぼくは忘れることができません。熱しやすく冷めやすいのは、たぶん日本人だけでなく人間の特徴なのでしょう。

サッカーのW杯やオリンピックなら見たいけど、巨人対ヤクルトの試合なら、ゲームをしているか携帯でチャットでもしていた方が楽しいということなのかもしれません。

スポーツ中継そのものよりも、人気アスリートが出演するトーク番組の方が受ける理由ってなんなのだろうと思いつつ考えたことでした。

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