2009年6月2日火曜日

GMの破綻とテレビ欄

米自動車大手ゼネラルモーターズ(GM)の経営が破たんし、アメリカ政府による国有化の状態から経営再建を目指すことになりました。朝日新聞の一面に “GMといってもピンとこない人が多いだろう。では大衆車シボレー、高級車キャデラックならどうか。いずれも「アメリカ車」を代表するGMのブランドだ”
とあります。「GMにピンとこない人は、シボレー にもキャデラックにもピンとこないだろう」と軽いツッコミを入れつつ、経済面に目を移します。
破たんしたGMと業績が大幅に悪化したトヨタ自動車を取り上げ、“大量生産によるコスト削減を目指す「規模の経営」に頼った両雄の転落で、巨大化を目指してきた自動車業界は行き場を見失っている ”とあります。
今日現在の結果を見ればそのとおりですが、2000年代のはじめ、縮小均衡による健全経営をしていたヨーロッパの鉄鋼メーカーの多くは、インドを出発点にM&Aを繰り返した会社に買収されました。外資に買収されること=悪ではありません。しかし、ホンダやトヨタが外資系企業になってしまう日が来たとしたら、「それがあるべき姿なのだ」という世論にはならないでしょう。

さて、極めて主観的な感覚ですが、「巨大化して他を圧倒すればいいわけじゃない」とか「一番であることが、必ずしも正しいわけじゃない」という論調が『朝日新聞的なもの』だと勝手に解釈しています。そういう雰囲気の記事を読んだあとに、テレビ欄を見て驚きました。「我が家のともだち10チャンネル」が消滅していました。10チャンネルと我が家がどうやってともだちになったのかは定かでありませんが、テレビ朝日はTBSを追い抜いて、日本テレビのとなりの位置を占めています。「だってデジタル5チャンだもん」という声が紙面から聞こえてきました。
やっぱ、本音は10番より5番、5番より1番なのね。というか最初から、ぼくが勝手に朝日的なものを誤解していただけなのかもしれなせん。
というわけで、我が家のともだち新聞は、読売から朝日に切り替わりました。

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