2008年12月26日金曜日

オリンピックとサッカーW杯

2016年のオリンピック開催都市に東京が立候補しています。「日本サッカー協会の犬飼会長は、東京でのオリンピック開催がワールドカップ2018年日本招致立候補の条件になるという考えを示した」(26日朝日新聞朝刊)そうです。オリンピックがないとスタジアムの整備が進まないことを理由にあげています。

オリンピックとサッカーのW杯は運営組織の違う全く別な大会ですが、東京でオリンピックが開催された2年後にW杯が開催されるということがありえるのだろうかと疑問に感じました。オリンピックにもW杯にも大きな経済効果があるといわれています。大会の開催には競技施設やインフラ整備などのために莫大な費用もかかり、経済的なメリットだけを追及した場合にどれだけの利益見込みがあるのかは不明です。オリンピックの招致については無関心な東京都民が多いとも言われていますが、一般的にはオリンピックやW杯の開催都市には大きな栄誉が与えられたと考えられています。少なくともIOCやFIFAからみれば、開催地に決定した都市は「大喜びしている」ことになるでしょう。オリンピックが東京に決定した場合、2年後にもう一つの国際的な超ビッグイベントのW杯も日本で行われることが、FIFAの判断に影響を与えないのだろうかと素朴に思いました。

個人的には、オリンピック種目でもサッカーでも世界最高レベルのプレーをスタジアムで見られる可能性が高まることには賛成です。価値観が多様化するなか、2016年や2018年の日本社会に「オリンピックへの憧憬」や「ワールドカップでの熱狂」というものが生まれるのか分かりませんが、大会が終わって10年くらい経ったときに、意義のある大会だったと振り返れるようなオリンピックやW杯であってほしいと思います。そんな期待の持てる大会なら、多くの人が招致に賛成するでしょう。

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