2009年5月21日木曜日

水着でおどるな

足にゴム製のひれをつけて泳ぐフィンスイムという競技があります。フィン(ひれ)がついているので、何もつけない状態より早く泳げるのは当然です。イルカの尾ひれ状の一枚フィンをつけて、人魚のように両足を上下させて泳ぐサーフィスという種目があり、100mの日本記録は38秒台です。これはクロールの日本記録よりも10秒ほど早いタイムです。

競泳の男子200m背泳ぎで、入江選手がだした世界新記録が公認されない可能性があります。水着と体の間に空気が入って、浮力を生む構造に国際水泳連盟(FINA)が疑問をもっているようです。レーザーレーサー以来の水着問題を聞くたびに、水着の性能開発も競争に含めてしまえばいいという乱暴な考えが頭に浮かびます。「何を着てもOK」にするとやがてフィンスイムになってしまうわけですね。もちろんフィンスイムにも規則があり、ルールに沿った戦いがあります。

早くFINAが分かりやすい基準を示すべきだと思いますが、公平なルールをつくるには時間がかかるのかもしれません。
FINAには、二枚重ねや首まで覆うタイプの水着を禁止するなどのルールがすでにあります。そして、水着問題の行きつく先には、「またもや日本人に不利なルール」の見出しが待っているような気がします。
例えば、
・男子の場合、水着が体を覆う面積は、体の表面積の40%まで
という規定あると、外国人に比べて体の小さい日本人ほど得られる浮力が小さくなります。

スキージャンプで、板の長さのルール変更があったことを思い出したので、こんなことを書いていますが杞憂で終わってほしいものです。

水着問題に一喜一憂してしまうぼくですが、メタボチックなおなかが恥ずかしいので、水着ではおどらないことにします。

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