2009年5月28日木曜日

グイン・サーガを残して

作家の栗本薫さんが、すい臓がんのために亡くなりました。代表作の『グイン・サーガ』は、一人の作家が書いた作品としては世界最長とも言われているそうです。書くことに対する栗本さんの執念は深く果てしなかったようで、読売新聞の記事によると「元気なころは一日50枚書けたのに、最後は数枚しか書けないことをとても悔しがっていた」と夫の今岡清さんは語ったそうです。テレビのニュースでは、月1000枚以上の原稿を書いていたと紹介され、着物姿でパソコンを打つ指の早さは、タイプライターの名人がキーを叩くような早さでした。手書きの原稿をワープロに打ちかえるだけだとしても驚異的な早さですが、一日に50枚書くということは、文章を考えながら文字に変換していく作業を行っていたはずです。
試しに、今書いているこのブログを、昨日テレビで見た映像と同じリズムでキーを叩いてみました。すぐにミスタイプして、頻繁に後戻りしてしまいます。あのスピードで原稿を書くことが月産1000枚以上につながるのでしょう。これは毎月3~4冊もの本を出せるペースです。
「自然と湧き出る力に押されて、一気に原稿を書いてしまった」と作家が語ることがありますが、栗本さんの場合は常にそのような状態だったのかもしれません。

「とても真似できない」と思うか「少しでも近づきたい」と思うかは自分次第、というお話でした。

以上、原稿用紙約1枚分の内容を5分ほどで書くことができました。
と言えれば、合格点なのですが・・・・・・まだまだこれから。

0 件のコメント:

コメントを投稿