2009年1月12日月曜日

成人式と出身地

マー君は大阪で、ハンカチ王子は群馬で、成人式に出席したそうです。
マー君は北海道の、ハンカチ王子は東京の高校を卒業しています。

高校スポーツにおける特待生制度の議論を思い出しました。野球以外のスポーツでは一般的だった特待生制度について、高野連は「1学年5人まで」というガイドラインを示しています。私学の経営権にも関連する問題なので法律的な拘束力はないようですが、高野連が違反事実を確認した場合は、出場停止などの措置がとられるのでしょうか?別途確認したいと思います。
5人まではOKで6人目からはダメとういのは、中途半端で玉虫色の解決策のようにも感じますが、全面的な禁止や解禁という意見には賛成できないので、妥当な線だと思います。
「地元選手がほとんどいない高校の野球部を郷土の代表として応援できない」という気持ちは心情的によく理解できます。しかし、すぐれた資質を持った高校生が優秀な指導者の下で、その才能を開花させる事例もたくさんあります。マラソンの高橋尚子さんは、学生時代は有名な選手ではありませんでした。小出監督(当時リクルート)の指導を熱望した高橋さんは、大卒の陸上部員は採らない方針だったリクルートになんとか契約社員として採用してもらったそうです。ほめて選手を伸ばす小出監督の指導が高橋選手にマッチして、シドニーオリンピックでの金メダルにつながります。
苦労しながらも自分で道を切り開ける社会人なら高橋さんのような例もありますが、高校進学時点で優秀な指導者と巡り合うためには、周囲の大人の力も必要になってきます。特待生制度がなければ、金銭的な余裕のある家庭に生まれた子供だけが、高名な指導者の下に「留学」できることになってしまいます。スポーツに限らず優秀な才能に「奨学金」はあってしかるべきです。

それでも北海道や東北地方代表の選手が関西弁で話すことに違和感は残ります。成人式に出席した場所の都道府県対抗で「甲子園」を戦えば、深紅の大優勝旗は、いまだに白河の関を超えていないかもしれません。

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