2009年1月27日火曜日

ニュースに疑問?

「うーん」分からんと思った最近のニュースです。
(1)スピーチライターとゴーストライター
オバマ大統領の演説に優秀なスピーチライターが存在していることは有名です。大統領の信頼が最も厚いスピーチライターは27歳の若さと評判です。オバマ大統領が、基本理念と思想をライターに伝え、二人は言葉のキャッチボールを交わしながら、スピーチライターが原稿を完成させるそうです。 オバマ大統領の演説もスピーチライターの原稿も高い評価を得ています。 一方、日本の国会では、民主党の議員が総理大臣に質問しました。「麻生総理が発表した論文に難しい漢字がたくさん出ている。『中就(なかんずく)、畢竟(ひっきょう)、唯々諾々(いいだくだく)・・・』もっと簡単な漢字の読めないあなたが、こんな難しい漢字の論文を書けるはずがなかい。この論文はだれか別人が書いて、あなたは承認しただけでしょう」という趣旨でした。なかなか説得力のある指摘です。自分で書いたと主張する総理は、『窶す(やつす)』以外はみなさん読めるでしょうと答弁し、国会内にどよめきが起こりました。ここはひとつ米国流に、自分の主義主張を信頼できるライターと言葉のキャッチボールを重ねて練り上げて作ったれっきとした私の論文ですと回答していれば・・・。 「麻生総理、ゴーストライターの存在を認める」という見出しで報道されてしまうでしょうね。残念。

(2)農業予算増加で「温かい県政」 山形県知事に民主・共産・社民党が支援した無所属の吉村氏が当選しました。現職で2期目を目指した斎藤氏の落選は自民党の衰えを鮮明にしていると朝日新聞にあります。社説のタイトルは「『温かさ』が勝った意味」です。 麻生内閣の不人気のせいか、いわゆる「加藤の乱」のしこりで自民党の斎藤氏支援が分裂したためなのか、自民党サイドにも減点理由はあるでしょう。また、吉村氏の政策や人柄が支持されたことも勝因かもしれません。現職の斎藤氏は、県の財政改革や行政変革での実績を訴えたそうです。県職員の人件費を累積で200億円削減するなど、痛みをともなう改革だったようです。一方で、吉井氏は公共事業予算の増額を掲げ、「温かい県政」を訴えて当選しました。 行政の無駄を排除し、必要な分野に限定した公共事業推進を目指した人を支援したのが自民党。 農業や公共事業が暮らしに重大な影響を与えるとして、その予算拡大を公約した人を支援したのが民主党。 いつもの構造と反対のような気まします。麻生内閣が、「温かい国政」を掲げて公共予算の大幅増額を公約に挙げたら、自民党と民主党の主張が一致して大連立政権を樹立する? などということはないでしょう。

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