2009年1月16日金曜日

プロ野球の球団説明会

「へつらう」:自分より上のものに気に入られるように、お世辞を言ったり気に入られるよう振る舞う。
「媚びる」:自分より下のものに気に入られるよう振る舞う。相手の機嫌をとる。

プロ野球とアマチュア野球の首脳が、ドラフト候補選手に対して球団や親会社の概要を伝える説明会ができるかを検討したそうです。このニュースを読んで、そういえば「媚びる」と「へつらう」の違いってなんだったろうと思い辞書を引いてみました。
プロ側がアマチュア側に媚びているわけではありませんが、日本のプロ野球を経ずに大リーグに挑戦する選手が増えてきていることに対する危機感の表れでしょう。優秀な選手を獲得するために、球団や会社の概要を説明するという当たり前の行為を日本の球団がようやく始めようとしているというニュースだと思います。
マスコミ的なイメージや短期的な企業業績に影響され、学生からみた人気企業ランキングは毎年変化します。今年の現段階では、自動車業界が大きく人気を落としているようです。人気企業というのは確かにありますが、すべての優秀な学生が人気企業を第一志望にしているわけではありません。はじめは興味が薄かった企業に対して、会社説明会に参加することで印象が大きく変わることがあります。球団説明会がアマチュア選手に与える影響は大きいと思います。
学生が企業を選ぶポイントで、会社説明会よりも重視するのが、実際にその企業で働く人のナマの声です。先輩社員がイキイキと仕事の内容ややりがいを語る企業なら、自分もそこで働いてみたいと思うものです。残念ながら野球界では、プロ選手とアマチュア選手が気軽に交流することができません。青田刈りや契約金額の高騰など、ドラフト制度の根幹にかかわる問題が選手間の交流を規制しているのですが、時代に即した制度改革や運用ルールの見直しを期待したいものです。

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